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伐採からの家づくり・福島県下郷町T様邸  『材料の見学』

2013年1月17日 9:47 AM カテゴリ: レポート about 見学 / 視察

下の写真は今年に入りまして、下郷町のT様ご家族が打ち合わせ・材料の状況を見学にお越しになった時のものです。

T様の山で伐採した大黒柱となる材に記念マークをつけました。

伐採からの家づくり・福島県下郷町T様邸 『材料加工状況の見学』

2012年12月20日 7:38 PM カテゴリ: レポート about 見学 / 視察

本日、福島県下郷町の施主T様とお父様が工場見学にお越しになりました。

T様邸ではお客様の持ち山から木を伐り出し、工場で製材加工後、現地へ運搬、施工という芳賀沼製作が得意とする『伐採からの家づくり』です。先代より受け継いできた山の木で家を建てます。

先月よりT様の持ち山より伐採してきた杉や唐松を製材しており、その加工状況を親子でご覧になられました。
伐採の様子はこちらをクリック!

 

(T様お父様、専務、工場長、250本の伐ってきた原木がどの部材になったのか仕分け状況をみる)

 

(こちらはすべてT様の山の杉材を荒削りして重ねたもの。工場長が材料の説明しているところです。)

これらは杉のフローリング材・外壁の板張り材になります。

 これから製材するT様の丸太。最後の原木です。

下の写真にありますように柱や桁、梁などの構造材も山から切り出しました。

T様邸では住宅全体の使用する木材の約6割をT様の山のものを使います。

下の方にある角材7本は8mもの。T様邸は外観は大屋根で、この材料は建物正面のシンボルの柱(通し柱)になります。地面から棟まで通す柱1本が一番長い材料で9mあります。

工場長いわく「気候や地形的に考えて寒冷地で育った材なのに育ちのよい唐松で驚いた。乾燥にかけて木材のくるいやねじれをみて円柱製材加工すると、きっと赤みの綺麗な丸太材になる」とT様に話しておりました。

T様のお父様もそれを聞き、「本当にあの山で伐った木がこのように、自分の家の材料となるとは…。まさか父の代で植えた木で家を建てるとは夢にも思わなかった」とのこと。昔の田舎では持ち山で家を建てるのが当たり前だったとのことで、今の時代には珍しい自分の山の木で家を建てるということで大変楽しみのようです。

T様邸は4世代の住む家になるということです。どんな住宅になるのか大変楽しみですね!

これから、荒削りした木材を製品としての加工へ入ります。

取材・文責 佐々木かおり

南会津本社 丸太組みモデルハウス増築完成へ 報告レポートpart1

2012年12月12日 1:07 PM カテゴリ: レポート about 見学 / 視察

南会津本社・宿泊体験できるモデルハウスの増改築が完成しました。

 12/12 午前10時撮影

今年の夏より、平成元年に施工したサウナ付きの丸太ログハウスに、ログハウス応急仮設住宅と同じ規格タイプの角ログ材を使い増築しました。芳賀沼スタイル風にアレンジしたものです。

昨日、火入れ式を行いましたので、後ほどご報告いたします。

開かれた製材工場 針生小学校4年生の見学会

2012年11月21日 1:37 PM カテゴリ: レポート about 見学 / 視察

南会津町立針生小学校4年生3名が国語科の校外学習の一環で企業見学へお越しになりました。

 昨晩雪が降りました、南会津本社晴天です。

今回、地元にある職業に興味を持ち、自らが取材活動・インタビューを通して地元の職業を知る。そして取材を元に、地元企業リーフレットを作成するための見学という運びになりました。

さっそく安全のため、ヘルメットを装着してもらい、工場内を案内しました。

 

加工場では棟梁阿久津さんがつくば市S様が選んだ梁材の墨付けをしていました。生徒さんも興味深々です。

 

福島県下郷町T様の原木の皮むきを見学。本社近くにある小学校だったので生徒の中には地元業者・芳賀沼製作に知り合いの職人がいたようですね。

皮を剥ぎたての自然木を触った感触はいかがだったでしょうか? 

 製材加工を見学

 

本社事務所内サンルームへ移動。会社やログ材の説明をすると、何人くらいの職人さんが働いていて、服装は決まっているのか?仮設住宅の仕組み、グッドデザイン賞受賞はどんなことが評価されたのか?など、質問に挙がりました。

青の服を着た、メガネをかけた弊社担当:田口がログ材見本で仮設住居のログ積みの仕組みを説明しています。

インターネットで、弊社を調べて戴いたようで、事前リサーチが素晴らしかったです。(芳賀沼のブログを熟読してしまったとのこと、うれしいですね~)

最後に4年生全員と引率の先生より、『寒い中、職人さんが仕事をしていること』『地元にある職業に、被災者の方々のためになる仮設住宅を建設した企業があるということが誇らしいです』との感想をいただきました。

1時間という限られた時間のなかでしたが、寒い中工場の見学へお越しいただきありがとうございました。

4年生のつくる地元企業リーフレットの完成を楽しみにしています。

文責 佐々木かおり

福島県古殿町天しぼ研究会 ログハウス製作状況視察

2012年10月22日 4:56 PM カテゴリ: レポート about 見学 / 視察

昨日、県内で活動しております古殿町天しぼ研究会、古殿町役場産業振興課が、弊社にログハウスの製作状況視察で本社へお越しになりました。      

       

天しぼ(テンシボ)とは、名前の通り天然絞り丸太の略称だそうで、写真に載っているのが古殿町で作っている天然絞り丸太材です。      

絞り丸太は、表面に波状の縦皺のある杉の丸太で、主に床柱(とこばしら) として使用されています。天然物はとても高級品ですが、近年、模様の面白さから和風のモダンなマテリアルとしても注目されています。      

どのようにしたら、絞り丸太や県産材を売り出すきっかけとなるか、そのような思いで弊社に視察でいらっしゃたようです。      

最初、簡単な会社の説明をしてから工場内の見学へ。まず、弊社の加工場を案内しました。      

弊社で扱っている造作材・化粧材を見てもらいました。      

写真は、弊社の自然乾燥させている数十年ものの楓(かえで)、椛(もみじ)の木です。主に框や床柱に使用しています。

工場長の挨拶後に弊社のログ材加工様子をみてもらいました。      

 荒削りした原木を円柱加工機にセット      

円柱加工機がフル回転します。      

        

      

ノッチを加工して、製材したての丸太ログ材を組んでみました。      

今回は直径220mmの丸太材の実演でしたが、絞り丸太は、1本の製品ができるまで数十年かかるので、「これはすごい」とログ材のマシンカット加工時間の効率の良さには、驚いたようです。      

また弊社が30年前に施工した国産材のタイコ積みのログ建物も見学してもらいました。芳賀沼製作の初期の建物です。      

      

      

今は、周辺地域の集会所的な建物になっています。長年、バーベキューやたばこの煙で燻されて、いい色合いになった建物です。      

天しぼ研究会の方々にも「これは山小屋だな~。なんか懐かしい、落ち着く」といったような声があがりました。      

そして、次は芳賀沼製作最新の建物へ見学。こちらは、何回かご紹介しているロハスの家です。      

こちらは、芳賀沼製作新しい試みをした建物で、150角材を縦に組んでいる建物です。   

(完成写真はこちらのページでご覧になれます★南会津町ロハスの家 完成★) 

       

この建物は杉の5m材を使用しておりますが、木材製品だと4m材でないと、なかなか供給が難しいのでは?という質問がありました。      

質問の通り、復興住宅などでは4m材での供給を目指しており、現在、福島県郡山市にこの同じ工法で4mものの角材で建築を予定していることを説明しました。      

地下の地熱を利用した住宅で、現在、実験棟として実際に人が住んで1年を通して朝昼晩の気温の違い、木の収縮などデータを取っております。      

ログ材では、木の収縮があるので定期的にログ材をつなぐボルトを占めるのですが、この横ログも縦ログは木が建物になじむまで1年半はかかるのでは?と予想しております。      

天しぼ研究会さんより「天絞でこの家を作ったら坪100万円以上の家になって、高級すぎて手が出せないな~」など話がでて笑いが起きましたが、 この工法でも化粧柱として天絞を使用する可能性や今後の県産材の活用など意見交換をした場となりました。      

      

      

環境資源ということだけではなく、経済的な資源でいろいろな視点から木材の活用を考え、その結果、木材需要が増えていけば良いと思います。  同じ県内で林業を携わっているということですので、県及び建築業界にPRして需要を拡大していきたいですね。

文責 佐々木かおり

つくば市S・T様 本社・建物見学へ 

2012年9月15日 6:54 PM カテゴリ: レポート about 見学 / 視察

昨日のつくば市S様に引き続きまして、同じつくば市のS・T様ご夫婦が来社しまして大黒柱を選びました。

(つくば市S・T様、大黒柱決まりました!)

建物見学ということで、本社近くにありますモデルハウスを見学。わたくし佐々木も同伴させていただきました。

まずは、ロハスのモデルハウスへ。外壁、内壁の木部分は150角の杉材を縦組みした住宅です。

地下熱の空気が通る白パイプを触るS・T様。

この建物の設計を手掛けたはりゅうウッドスタジオの滑田さんより説明を受けるS・T様の奥様。

この階段は、鉄工所さんでオーダーメイドしたもの。子どもが手摺から落下することを防止するため、近いうちにデザイン・機能性を考慮しながら落下防止ネットを取り付けるとのことです。

下の写真は、リビング部屋。Fix窓の下に開け閉めのできる小さい窓がありますが、これは先ほどの階段正面に天井窓があったところと一直線上にありまして、空気の流れをつくるための窓なんだそうです。

下の窓を開け、高窓を開けると、風が下から上へ流れます。風が自然と抜けるのでエアコンのいらない家なんですね!本当に涼しいお家でした。

佐々木が簡単にラフスケッチ

続いて、モデルハウス近くの現在施工中のM様邸へ。

ここでは建物の構造をみたS・T様。がっちりとした建物、大黒柱に驚いた様子でした。

いろいろなハウスメーカーを見学、建築雑誌をみて住宅知識を養ってきたというS・T様。

大黒柱も決め、芳賀沼のつくる家を実際にみて、わくわく楽しみといった表情をしていました。

どんな住宅になるのでしょうか?

完成は来年2月ということです。楽しみですね!

文責 佐々木かおり

つくば市S様ご夫婦来社 本社見学&大黒柱を選びました

2012年9月14日 5:10 PM カテゴリ: レポート about 見学 / 視察

         

本日、つくば市にお住まいのS様ご夫婦が本社に見学にお越しになりました。         

何度かつくば営業所へ来ていただいていたのですが、この福島県南会津地域まで車で来るのははじめてとのことです。         

S様のご希望は、外観が片屋根のガルバリウム鋼板の外壁、デザインはモダンな木の家。 

今回、建物の大黒柱となる材料を弊社倉庫で自然乾燥していた赤松材の中より選びました。    

専務とS様ご夫婦、どれにしようかな~?

        

大黒柱決定です。   ご夫婦で6mものの赤松材に名前と日付を入れました。         

2012.9.14 S様ご夫婦の“大黒柱を決めた記念日”となりました!ハイ、チーズと記念撮影。

今夜は本社近くのペンションに宿泊されるとのことです。         

S様、すっかり秋らしい気候になった南会津町針生ですが、宿でゆっくり休んでくださいね(^^)    

文責 佐々木かおり

ウッド村S様お宅訪問、針生に本格的な夏到来

平成13年に施工しました、はりゅうウッド村S様のご自宅にお邪魔させていただきました。

弊社からのお手紙届けだったはずが、初めてS様にお会いしましたので自己紹介をしてきました。

すると私の出身地にS様のすきなパン屋さんがあるということで話が盛り上がり、しまいにはコーヒーも戴いてしまいました‥。(恐縮です。&ごちそうさまでした!)

「コーヒー入れている間に、2階もみてみますか?」とお声をかけてもらい、2階のベランダから針生の景色を見ることができました。

抜群の緑の景色をみれて感動。やっぱり、この緑の山並みと、近くの川の水が流れる音、小鳥のさえずりを聞くと心が本当に癒されるなと思いました。

白樺の中に佇む木の家S様邸。本社(標高680m)より150mほど標高が高いせいか、家の中はひんやりとした体感温度。

下の写真は、会社の様子。蝉が鳴き始め、南会津町針生にも本格的な夏が到来です。

夏休みも入りまして、本社やエコつくば営業所にも見学にお越しになる方が増えて参りました。

本社工場、エコつくば営業所近辺の建物の見学をしたい方は、

以下の連絡先にお気軽にご連絡ください。お待ちしております。

電話 0241-64-2221

またはe-mail info@haganuma.co.jp

(担当:芳賀沼or佐々木まで)

撮影・文責 佐々木かおり

開かれた製材工場 中学生の見学

2012年6月20日 5:08 PM カテゴリ: レポート about 見学 / 視察

昨日、南会津町の檜沢中学校1年生が技術の授業の一環で工場見学に訪れました。

あいにくの雨模様でしたが、ヘルメットを被った7名の生徒さんは、大きな声な挨拶で元気がいっぱいです。

赤い手袋で挨拶をしているのが工場長。腰に手を当てているのは、案内人の田口さん(通常の仕事は現場管理をしています)。

今回の見学は、製材加工を見ることが目的でしたので、原木から丸太の製品になる工程を見てもらうことになりました。まずは製材場へ移動します。

  

上の写真は地元・南会津町針生で伐採した原木「スギ」を製材して角材にするということで、真剣なまなざしで見学している様子。

すべての面の加工が終わったあとは、丸太の円柱加工場へフォークリフトでスギを移動させます。下の写真は円柱加工場の様子です。

 

ここでは、原木から製材加工した角材を丸太ログ材へ加工する様子を見学しました。丸太の背割れやノッチ受けの仕組みを聞き、生徒さんも納得のようです。

実際に製材したログ材の触れて、スギの木肌を感じてもらいました。

生徒さんと最初は緊張気味だった田口さんも質問コーナーを交えた後はうちとけたようでした。

今回は授業の一環でしたが、本社工場の周辺地域にお住まいの生徒さんも多かったので、今度は木工体験などで気軽に来ていただければと思います。

文責 佐々木かおり

芳賀沼製作研修日誌 「南会津の木こり、スギを伐採する」

2011年2月21日 10:40 AM カテゴリ: レポート about 見学 / 視察

先週土曜の19日、午前10時より「第1回 スギ伐採の見学会」が行われました。

迫力のある山の伐採の様子です。私なりに伐採のレポートをしたいと思います。

天候は晴れ。とても暖かい陽の光が差し込み、絶好の伐採日和です。

(山に入ると、すぐに塩とお神酒でお清め。)

古来から木には、神様や精霊が宿るといわれているそうで、

工場長が伐採する木のまわりでお神酒と盛塩をして、無事故を祈ってお清めをしました。

*

するとさっそく工場長から私は、山に入ってはいけないと忠告を受けました。

(ここまで来たのになぜ?)

理由を聞いてみると、山の神様は女性らしく、伐採で女性が山に入ると、事故が起きる?!と昔からいわれているそうです。

つまり山の神様が男性以外の人にやきもちを焼いて怒ってしまうとのこと。

私が伐採現場に近づくと危ないからそのようにいっているのか、なんとも面白い話を聞いたので、おとなしく山の上から見ることにしました(^^)

*

さっそく伐採開始。

まず、木の根元からから上をみて木の倒れ具合をながめる。

枝が多く伸びている方に木の重心が傾くそうで、今回は斜面側に木が傾いていました。

そして木が寝ているほうに、「受堀:うけぼり」と呼ばれる切れ込みを入れました。

(受堀の切れ込みを入れ、反対からチェーンソーで切り込む)

そして、反対側にチェーンソーで切れ込みをいれると、

「パキッ、パキッ、パキッ。パキ、パキ、パキーー」と辺りに響く大きな音をたて一気に木が倒れます。

(大きな音をたてて倒れるスギ)

(倒れた後の根元。私の代わりに工場の方に写真を撮ってもらった)

「倒れるぞー!」との声とともにスギが倒れると、

その場にいた全員が息をのむように木の倒れる様子を見つめていました。

すると、地面から木が切り離される瞬間、

木の根元から、雪なのか、木のおが屑なのか‥

はじけるようにきらきらしたものが舞い散り、なんとも言えない静寂に包まれました。

何十年も生きた木を切ってしまった、本当に不思議な気持ちになって、

人が家に住むために木のいのちをいただいているんだなと思うと、

改めて山って神聖な場所って感じがしました。

*

山の上に木を運びあげると、工場長がチェーンソーで運びやすい大きさに木を切っていました。

スギの中間部分の年輪を1本1本数えると樹齢80年は経っているようでした。

ふと思ったのですが、樹齢80年といったら、おじいちゃん、お父さん2世代に渡って、木が育っていることになりますよね(^^)

もしも自分の家の木を使って家を建てることになったとき、

自分の家にあった木の伐採やどんどんカタチになっていく家の様子もみれたら

「これから、代々受け継がれてきた木に守られている家に住むんだな」と思える家づくりができるのではないかと思いました。

(今年は花粉がいっぱい飛ぶそうですね、針生で飛ぶのはもうすこし経ってからかな。)

山で伐った木を平らな場所に運び原木をみんなで眺める、

これらの木は大黒柱とか太い通し柱になっていくそうで、加工が楽しみのようでした。

*

“今年最初の山入り”でしたので、15時から直会も兼ねて会社でお清めをしました。(大好きなお酒飲み?笑)

「なぜ、冬に伐採するのか?」こんな話を工場長や大工さんに聞くと、

冬は木の成長が止まっていて、昔から「寒伐り:かんぎり」をするこの間に伐った木は

比較的木のなかの水分が少なく、カビや腐り が入りにくいと言われているそうです。

また木を倒したときに、雪がクッションとなって木の傷がつかないようにする役目もあるそうで、

伐採は冬が適しているんだとか‥なるほどなと感心です。

*

その日の夜、自宅に帰って空をみると、

南会津は星空が広がっていて大きな満月が登っていました。

(すごいまん丸だ!今回は新月伐りにならぬ満月伐りだったのかな‥)

本当に貴重な1日だったなと伐採をみることができてよかったと思った私でした。

*

次回は2月27日(日)10:00~から赤松の伐採見学をします。

参加したい方は、本社(0241-64-2221)までご連絡ください。

文責 佐々木かおり

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