木造仮設住宅群が 2012年度グッドデザイン賞の「金賞」をいただきました。
金賞はグッドデザイン賞審査委員会が選ぶ最高賞になります。
(日本デザイン振興会HPより)
また、マイナビニュース企画で各業界のクリエイターに最終候補として残っている15作品のなかから優れていると思う作品を独自に3つ選出してもらい、その選考理由とともに紹介していくページが掲載されています。
木造仮設住宅群/(株)芳賀沼製作+(株)ダイテック+共力(株)+(株)グリーンライフ+(株)はりゅうウッドスタジオ+日本大学工学部浦部智義研究室+(株)難波和彦・界工作舎
■高級百貨店「バーニーズ ニューヨーク」の日本の広告ヴィジュアルやウィンドウディスプレイを統括しているクリエイティブディレクター・谷口勝彦氏のコメント
今回、谷口氏が選考基準に設けたのは「日本の社会にフィットし、かつ日本の文化が持つ魅力や、独自性が製品の中にどれだけ自然に組み込まれているか。機能性とデザイン性のバランス」。
仮設住宅と言えば必ずプレハブ住宅を思い浮かべるがこの木造仮設住宅はログハウスであり、何より被災者は勿論、人に与える住まい環境のイメージが精神的にもヴィジュアル的にも非常に良い点が最も優れていると思う。他にも杉の木の香りも癒し効果もあるだろうし、これが仮設とは思えない。心の豊かさをも生み出すだろう点も優れていると思う。しかも地元の林業再生に貢献でき雇用も生み出すと言う全く一挙両得なプロジェクトである。また仮設住宅終了後も再利用出来ると、良いことずくめである。本来日本人は木の文化であり木の特性、利点を良しとする人は多いと思う。まさに日本ならではであり日本人の力である事が優れていると思う。
■デジタルハリウッド学長・杉山知之氏のコメント
杉山氏は今回の選考にあたり「グッドデザインとは、そのプロダクトの持つ性能と機能と造形が一体であると感じられるものだと、常日頃思ってきました。また、これまでのグッドデザインの延長にあるものではなく、何かしら革新的であるということも意識して選んでみました」とコメントしている。第一印象、「ちょっと住んでみたい家だ」と思った。解決すべき多くの問題をデザインで解決してしまった好例だと思う。そもそもログハウスとすることで工期が短縮できる。これは仮設住宅では大事なことだ。ログハウスなので木材の再利用可能となり移設も可能だ。事実、最後は復興住宅に転用されるとのこと。また木材は地元のもので林業にも貢献している。木造ということで地元の大工さんで施工でき雇用も産んだ。そして、もちろん建築という観点からも機能的で美しいデザインだ。
コメントの引用先▼
『クリエイターが独自に選出! 2012年のグッドデザイン大賞はこれだ -第1弾』
(http://news.mynavi.jp/articles/2012/11/19/tg/index.html)マイナビニュースより引用
『クリエイターが独自に選出! 2012年のグッドデザイン大賞はこれだ -第3弾』
(http://news.mynavi.jp/articles/2012/11/21/sy/index.html)マイナビニュースより引用