伐採からの家づくり・福島県下郷町T様邸 『材料加工状況の見学』
本日、福島県下郷町の施主T様とお父様が工場見学にお越しになりました。
T様邸ではお客様の持ち山から木を伐り出し、工場で製材加工後、現地へ運搬、施工という芳賀沼製作が得意とする『伐採からの家づくり』です。先代より受け継いできた山の木で家を建てます。
先月よりT様の持ち山より伐採してきた杉や唐松を製材しており、その加工状況を親子でご覧になられました。
伐採の様子はこちらをクリック!
(T様お父様、専務、工場長、250本の伐ってきた原木がどの部材になったのか仕分け状況をみる)
(こちらはすべてT様の山の杉材を荒削りして重ねたもの。工場長が材料の説明しているところです。)
これらは杉のフローリング材・外壁の板張り材になります。
下の写真にありますように柱や桁、梁などの構造材も山から切り出しました。
T様邸では住宅全体の使用する木材の約6割をT様の山のものを使います。
下の方にある角材7本は8mもの。T様邸は外観は大屋根で、この材料は建物正面のシンボルの柱(通し柱)になります。地面から棟まで通す柱1本が一番長い材料で9mあります。
工場長いわく「気候や地形的に考えて寒冷地で育った材なのに育ちのよい唐松で驚いた。乾燥にかけて木材のくるいやねじれをみて円柱製材加工すると、きっと赤みの綺麗な丸太材になる」とT様に話しておりました。
T様のお父様もそれを聞き、「本当にあの山で伐った木がこのように、自分の家の材料となるとは…。まさか父の代で植えた木で家を建てるとは夢にも思わなかった」とのこと。昔の田舎では持ち山で家を建てるのが当たり前だったとのことで、今の時代には珍しい自分の山の木で家を建てるということで大変楽しみのようです。
T様邸は4世代の住む家になるということです。どんな住宅になるのか大変楽しみですね!
これから、荒削りした木材を製品としての加工へ入ります。
取材・文責 佐々木かおり