今年も残すところ後わずかとなりました。
芳賀沼製作は今日まで通常営業で、明日は今年の反省点や新たな技術の講習などを含めた勉強会を開き今年中の営業を終了します。
明後日12/29~1/7までお休みをいただき、来年は1/8より営業を開始いたします。
何分ご迷惑をおかけしますがなにとぞご理解いただけると幸いです。
そんな忙しい年末で、世の中は俗にいうボーナスシーズンですが、釣りの世界でもボーナスシーズン到来中です。
ぼくもボーナスを貰いに先日、いつも乗っている根岸発のシーバス船「てきと丸」さんにお世話になってきました。
この時期はシーバスの産卵シーズンで、大型魚が小規模な群れを作るので例年70㎝ over、80cm overのシーバスが連発し、時には90cm overも顔を出します。
そのため記録狙いの人には一番熱いシーズンで、東京湾各地のシーバス船が冬の有名ポイントである千葉県の富津沖に集まります。
魚がデカイので使うルアーもデカイです。
下から2つが比較用においた普段ボートから使うサイズのルアー大小です。
3つめがこの時期に使われる一般的なサイズの所謂「食わせのルアー(注1)」でオールラウンドに使えます。
4つめがビッグベイトと呼ばれ、一般的には「攻めのルアー(注1)」でコノシロパターン(寿司ネタのコハダの大きくなったものをコノシロと呼びます)の時のみ使われます。
そこから上はビッグベイトの中でも特に大きなもので、コノシロパターンの中でもロマンを求める人用・・・といったルアーで周囲から白い目で見られることが多くなります。
一般的と言ったのには訳がありまして、てきと丸の場合は4つ目が通常サイズの食わせのルアーでコノシロが居ても居なくても使われます。
5つ目からが攻めのルアー、3つめのルアーは本当に魚が釣れない時の「逃げのルアー(注1)」という扱いになっています。
東京湾のシーバス船の中でもてきと丸は、コノシロに頼らないビッグベイト主体で攻める珍しいスタイルというわけです。
注1、ルアーは基本的にオールラウンドに釣れる「食わせのルアー」、ここぞと言う時や大型のみに狙いを絞って釣れるか釣れないかの博打覚悟で投げる「攻めのルアー」、釣れない時にどうしても1本釣りたいときに投げる「逃げのルアー」という分類があります。
話を当日に戻します。
当日は他のお客さん2名と僕と船長の4名で朝6時に出船。
数狙いかサイズ狙いかの選択で、全員サイズ狙いで大型ポイントに直行。
ポイントに着いてまず一流し目、ビッグベイトを投げていて早速ヒット
早速78cmの大型が相手をしてくれました。
去年冬からシーバスを始めて今月で一年生卒業の僕ですが、普段から色々と教えていただいている船長のおかげでそうそうに自己記録を更新。(ちなみに前までは72cmが最大)
ここから今シーズン1の爆釣で、他のお客さんも70、80のビックサイズを連発していきます。
ちなみに余りに大型ばかり釣れるので80cmに届かないサイズは写真も撮らずにリリースしていて写真がありません・・・
そこで投げたくなるのは攻めのルアー(画像一番上のルアーで、サイズは25~6cmあります)
船長と二人で攻めのルアーに切り替えて投げますが、流石にサイズがサイズなので反応が有ってもなかなか掛かるまでは行けません。
他のお客さん二人は標準サイズのルアーで(これも一般的には攻めのルアーですが・・・)確実に数を伸ばしていきます。
そろそろ標準に戻すかなと焦ってきた頃にやっとヒット
88cm、当日1のビックサイズ
意地を張って攻めのルアーを投げ続けた甲斐がありました。
正直85overは今年中は無理かな…と思っていましたが無事更新することができました。
次は90overと言いたい所ですが、残りの2cmは果てしなく遠いと思われます・・・
その後も1時間くらい食わない時間があるものの終日釣れ続け70、80overの総数が22本という今シーズン一番の結果で終了となりました。
ちなみに当日釣った魚は魚族保護と母体保護(大型のシーバスはほぼメスです)の観点から(注2)サイズ計測の後すべてリリースしています。
(注2)日本では小さい魚は逃がすというのは一般的ですが、大きな魚は持ち帰るのが現状です。
日本以外の諸外国では大型魚は大型化する遺伝子を持ち、産む卵のサイズが大きいため持ち帰ってしまうと全体のサイズが小さくなるので大型魚もリリースが義務付けられているところが非常に多いです。
また60cmを超えたシーバスは筋が多くなり匂いがするため正直美味しくありません・・・
この大型フィーバーは例年2月まで続きますが、ビックベイトオンリーの釣りは1月中旬くらいまでです。
強気の釣りをしたい方は急いだ方が良さそうです・・・
皆さん本年中も大変お世話になりました。
来年も頑張っていきますのでよろしくお願いいたします。
それではよいお年をお過ごしください。
芳賀沼 克彦