4月25日、 昨年7月に完成した東京都江東区N様邸の扶桑社発行の「住まいの設計」の取材に立ち会いました。
N様邸はわたしの人生で初めて経験した地鎮祭のお宅でした。実をいうと完成してから初めてお邪魔させていただいたんです。
久しぶりにあったN様に笑顔で迎えられ、挨拶が済んでN様邸の自宅に入りました。
フワ~ンとスギのいい香りがしました。(節のある床板のスギからかな?)
ライターさんもカメラマンさんもまず一声が「わ~木の香りがしますね」といっていました。
N様さんもN様お母さんもこの木の香りに慣れてしまったそうですが、来客する人が必ず「いい木の香りがしますね」というそうです(^^)
話を聞いているとN様は震災の日に自宅にいたそうで、「去年のうちに新築にしてよかったよ、前のうちは築30年の木造で窓ガラスの多い家だったから、あのまま住んでいたら怪我をしていたかもね。」とおっしゃっていました。
5弱の震度だったそうですが2Fにあった空箱が床に落ちたくらいで、それほど揺れなかったそうです。
N様がライターさんに取材されているときにわたしもお話を少し聞いていたのですが、
「新しく建てるならパタパタと組み立てるような家はいやだな。合板で隠されちゃ材料に何を使われているかわからなくて不安だし。なるべく材料をみせる家にしたい、ボルトはなるべく使わず材木を組んで頑丈にしたかったんだ。8本の通し柱、ここまで梁など材料が見えて家の構造が分かるなら何も隠せないだろう」とN様が探し求めていた構造のわかる家になったそうです。
(ライターさんに取材を受けるN様)
「断熱材は東北仕様で、今冬は石油ストーブ1つで1Fから2Fまでポカポカで驚いたよ」と満足した様子。
取材は撮影を含めて3時間半ほどで終わりました。帰りには音楽好きなN様がジャッケットのCDを戴きました。
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Nさん、取材を受けて戴き本当にありがとうございました。
文責 佐々木かおり