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芳賀沼製作研修日誌  「猪苗代Y様邸 手キザミ加工・墨付けの様子です」

2011年3月28日 5:39 PM カテゴリ: レポート from 南会津の工場

今日の南会津の天気は晴天です。

ここ数日間は、朝晩の冷え込みは続いておりますが、昼間は暖かい日差しが本社事務所にも差し込み、春が近づいているように感じます。

今回の大震災で南会津町でも、被災者の方の受入を行っているそうです。

詳しくはこちら、南会津町HP(http://www.minamiaizu.org/)をご覧ください。

2・3日前から、南会津町内のガソリンスタンドで待ち時間なしで給油満タンにできました。大型スーパーやホームセンター、小売店でも過剰な物資不足の状態はなくなったようです。やっと供給が需要に追い付いてきたのだなとひとまず安心です。

先週から「不安な顔しててもしょうがないぞ~」と自分に言い聞かせて仕事をしています。

(‥といいながらも仕事の休憩中には、オンラインテレビやインターネットで最新情報を見るなど常にアンテナを張っているんですけどね。笑)

『がんばっぺニッポン!がんばっぺ福島!』と強く思いながら、やるぞ~との気持ちでいっぱいな私です(^^)

*

さて、本日の工場内の様子です。

4月から工事が始まる、猪苗代Y様邸の手キザミ加工・墨付けの写真になります。

午前中工場にいくと、大工の星さんが梁に墨付けを行っていました。

(先日、手キザミした材料)

工事は除雪を行ってから基礎工事に入るそうです。Y様邸は、猪苗代湖や磐梯山が見える自然豊かな丘に建つので、どんな住宅になるのか楽しみです(^^)

文責  佐々木かおり

埼玉県Y様邸ログ材、乾燥機から出しました。

2011年3月24日 6:45 PM カテゴリ: レポート from 南会津の工場

7日から、21㎥の米松を乾燥機に入れ、2週間フル稼働して人工乾燥させていました。

本日、乾燥機から外へ出しました。

今回のログ検値では、含水率12%~13%を示しておりました。

建築材‥18~20%、外装材18~20%、内装材‥8~12%が目安ですので、乾燥状態は良好です。

これから本社の円柱加工にてΦ240mmの丸太に加工します。

当社の円柱加工機は最大9.5mの長さまで加工でき、今回は8.4mまでの丸太を加工する予定です。

またその他のニュースとして、茨城県つくば市にあるO様邸ログハウスのエコポイントをようやく取得することができました。

芳賀沼製作研修日誌 「乾燥機はスチームサウナ?」

2011年3月9日 10:20 AM カテゴリ: レポート from 南会津の工場

昨日は晴天。午前中の乾燥室の様子です。

おととい、Y様ログハウスの丸太の赤松を乾燥機に入れたのですが、

昨日、乾燥室にはじめて入ってきました。乾燥ってなんだろう?根本的な仕組みが分かっていなかったので、社長と工場長に乾燥機をみながらのレクチャーをお願いしました。

*

まず乾燥機の種類からです。乾燥機の種類は大きく4つにわかれるそうです。

【熱源の利用法】

直接加熱式(燻煙式・完全燃焼ガス)

間接加熱式(蒸気式・焰道式)

【空気の循環法】

自然循環式(自然換気式、自然対流式)

強制循環式(外部送風式、内部送風式)

乾燥機の種類だけでもこんなにあるのかと思ったのですが、芳賀沼の乾燥機は、間接加熱式の蒸気式らしいです。

蒸気式とは、ボイラーで発生した蒸気をヒーターに送って乾燥室内を加温する方法です。

ボイラーを回す燃料の経費がかかってしまうので、乾燥経費が割高になってしまうと聞いたのですが、

製材加工、乾燥まで行う工務店はなかなかないので時間をかけて素材づくりをしているんだなと思いました。

*

(乾燥室のエントツから蒸気がでてます。外に蒸気を出しているのかな?)

「すごーい、煙がもくもくだ」と思いながら、乾燥室裏側の様子をみせてもらいました。

(熱風と独特な木の香りがします。)

ドアへ手を伸ばすと熱風で驚いたのですが、

原木が入っているボックス部屋の中で、蒸気がまわっているそうです。

蒸気を入れることを「蒸射」というそうで、室内の温度は90℃にも達しているんだとか。

(ここで温度や乾燥室の状態を数値でみる。)

(蒸気でいっぱいの乾燥室内をみる社長。)

乾燥機のなかの大量のスチームによって、原木が蒸されて応力抜き(=木のねじれを減少)をしたり、ヤニ抜きをするそうです。

24時間の蒸射を終えた午後には、乾燥室脇にあるバルブを開けて乾燥室に溜まった水(木酢液;もくさくえき)を出しました。

赤褐色の液体が木酢液。蒸気と木の中からでる水分らしいです。

人がサウナに入ると、スチームで蒸されて汗をかいて体の内側からきれいになるように、原木もこの乾燥機のなかで体調を整えているんだなと思いました。

乾燥から出した原木は5mmくらい縮んでスマートになって出てくると聞き、「ここに入ればやせれるぞー」と笑いながら言う社長と工場長に「もう!」と笑いながら怒ってしまった私です(^^)

このあとは、蒸気を出すのをとめて、最低2週間は90℃で温度保って木を乾燥させるそうです。

乾燥機の仕組みをちょっと知れて得した気分でした。乾燥の仕上がりがどうなるか楽しみです。

文責 佐々木 かおり

工場写真 乾燥室フル稼働中

2011年3月7日 3:41 PM カテゴリ: レポート from 南会津の工場

本日、寄居町のY様邸の赤松を乾燥室に入れました。

丸太積み上げ中の写真になります。8段目まで積み上げました。

芳賀沼製作研修日誌 「海での伐採?!」

2011年2月24日 11:24 AM カテゴリ: レポート from 南会津の工場

下の写真は小学校のある上原地区です。

今朝、小学校の裏手の棚田がきれいだったので写真を撮ってみました。

連日の晴天で雪が解けふきのとうがちょっぴり芽を出していました。

外に出てると、ぽかぽかな陽気で「針生もだんだん春だなー」ととても心地よい天気です(^^)

(針生・上原地区)

(小学校の裏の景色)

話は変わって昨日になりますが、工場長を含む3人が宮城県石巻から帰ってきました。

埼玉県Y様邸ログハウスの材料選びにいっていたそうです。

海で伐ってくると聞いていたので、てっきり海に生えている木を切るのかと思ったら、

船で運ばれてくる米松を伐って、本社工場へ運んでくる意味だったそうで笑ってしまいました。

写真も撮ってもらったのでこちらに掲載します。

12mある米松の原木を、図面の寸法に合わせて玉切りしたとのことです。

切り出した長いもので8mあるそうです。

南会津の山で木を伐っていたと思ったら、海にいって原木を伐るなど、

「山も海でも木を伐るんだな」 と本当に驚きでいっぱいです。

本社にあるこちらの円柱加工機械で加工します。

私も円柱加工の様子は見たことがなかったので、取材できればと思います(^^)

文責 佐々木かおり

芳賀沼製作研修日誌 「フローリング材加工」

2011年2月9日 3:00 PM カテゴリ: レポート from 南会津の工場

昨日の工場は、午後からフローリング材の加工が行われていました。

(機械前方部)

これがフローリング材を加工する機械です。

今回は元板85×20×3000(mm)を床フローリング材に仕上げます。

ここからまず板を流し込みます。

すると機械中央部へ板が自動的に押し流されて

フローリングの合わせ側面になる重要ポイントのメス、オスを加工します。

(機械中央部)

オスは出っ張り、メスは引っ込んでいるところを呼ぶそうです。

そのまま、板は機械後方部へ流れます。

(機械後方部、勢いよくフローリング材が出てきた)

下の写真は出来上がったフローリング材の様子です。

オスメスをはめ込むとこんな感じになるんですね(^^)

(仕上がり床材の断面図)

工程を全部みていたにも関わらず、

「あれ?20mmから15mmっていつの間に厚さがかわったのだろう?」

と見逃してしまった私は、工場長に聞いてみました。

するとこの機械には、刃が6箇所あるそうで、

①材木のムラ取り加工

②メス部分の加工

③オス部分の加工

④材木のムラ取り加工

⑤床材の表面仕上げ加工

⑥床材の裏面仕上げ加工

をするため、それぞれの刃があるそうです。

それぞれ刃の位置はこちら↓(機械真横から写真が撮れなかったのでわかりづらいかもしれませんが‥)

「最後に仕上げ加工の刃があったのか」と、私が見逃していた刃が床板の厚みの決め手だったのですね。

ちなみに今回の床板は75mm巾ですが、会社の機械は120mmまで巾を調整して加工できるそうです。

材料も選べて大きさも変更可能だと、豊富な床板が加工できるって素敵。

ん~なるほど!と感心した私でした。

文責 佐々木かおり

はがぬまの製材場 春の工事向けて稼働中

2011年2月4日 3:43 PM カテゴリ: レポート from 南会津の工場

円柱加工、皮むきが工場内で行われています。

2月からは、本格的に自社の山の伐採にとりかかります。

見学したい方、興味のある方は本社・工場0241-64-2221までご連絡ください。

芳賀沼製作研修日誌  「今日は節分」

2011年2月3日 10:45 AM カテゴリ: レポート from 南会津の工場

今日は節分ですね!みなさん、豆まきはしましたか。

会社ではいっぷくで、でん六まめのお菓子がでて「あぁ節分なんだなー」と思い出した私です。

昨日から南会津は、いいお天気です。

陽が差してきて雪が緩むのか、屋根にあった雪がどん!と大きな音を立てて落ちてきます。

頭上を注意しながら、工場へいってみました。

(加工したばかりの木材)

ふかふかしたおが屑の上を歩くと、木の香りが鼻に広がっていいにおいです。

上の写真は加工したばかり、梁となるそうです。

(真剣なまなざしで木を選びます)

私が聞き耳を立てていると、

工場長と星さんが節目や木の曲がり、芯がどこにあるかなどをみて、どの材に使うか話し合っていました。

春先の工事に向けて工場は、製材機械も人も大忙しのようです。

寒い中ですが、工場の皆さんがんばってください。

文責 佐々木かおり

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