若手社員日誌 「Y様邸ログハウス上棟式」
Y様邸ログハウスの上棟式が10日に行われました。
午前中は、私も取材をしたり、現場の片付け、仮釘外しを手伝ったりしました。
なかでも取材中に一番気になったのが、チムニー(エントツ)の長さです。離れた道路からY様邸が見えてくると「意外とチムニー長いな~」と感じたのですが、Y様邸の近くの橋の上からみるとチムニーの長さがジャストになったんです。
ちょうどストーブ業者さんがいたので聞いてみると、チムニーは180cmある男性より高いそうです。本来はストーブの薪が燃えるのにチムニーの長さが関係あるのですが、美的センスを問われるというか‥チムニーの長さや位置決めがポイントになるらしいですよ。距離で見え方・建物の印象が変わることを知り、エントツも奥が深いんだな~と感心しました。
上棟式は15時から行われました。私は入社してからの初めての参加です。
上棟式は、建築に携わる職人さんがキザミが終わり、建てはじめてからいよいよ棟上げをするにあたり、施主さんと一緒にこの建築が無事故、無事に完成することを願うものなんだそうです。以前、社長から上棟式の由来を聞いたことがあったのですが、古来は極めて稀で、平安時代から鎌倉初期に主に宮中関係、神社仏閣などで行われていた祭儀がもととなっているそうで、立派な家を建てるようになった江戸時代から一般庶民に広まったそうです。
住宅は大工によって建てられますが、そもそも大工とは宮中において「おうだくみ」という造営を司る官名なんだそうですよ(^^)
上棟式にも地方によってやり方が異なるようで、本式とか略式など祭儀の進め方も違うようですが、どのやり方も棟梁(むなばり)をのせる儀式を中心に真心を込めて行うのは変わりないそうです。
(準備ができた!お供え物には、図面や差し金、ゲンノウも一緒にあげる)
15時になると施主さん、電気屋さん、基礎屋さん、はっぴを着た芳賀沼の職人3名が2階に上がりました。祭主は棟梁(芳賀沼の大工)が行いました。
建物の四方には、隅餅が置いてあります。槌打の儀では、そこにお神酒と塩をかけ、棟梁が「エイ!エイ!エイ!」と3回ゲンノウで打ってから隅餅を下に撒きます。
昔から、その4か所にある隅餅を拾うと、男の子が生まれるといわれて、これから産む予定の女性4人が喜んでもらっていました。
上棟式が(本来の式)が終了してからいよいよ散餅と散銭です。みなさん、福をもらおうと「わ~」と声をかけ拾ってました。
地方によってはお菓子を配るところもあるそうですよ。
(カメラに素敵な笑顔をくれた女の子。お餅のいっぱい入った袋を嬉しそうに持っていました。)
直会(なおらい)までがいわゆる上棟式。お神酒とおいしい食事をいただきました。ごちそうさまです(^^)
そして、取材していた昼間に余談で酒豪なんですとYさんに話していたら、帰りにYさんに寄居の日本酒をもらっていまいました。驚いたんですがありがたく頂戴しました。本当にごちそうさまでした。
文責 佐々木かおり