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植木夫妻の家づくり日記 後編 「5月 山菜とアスパラの季節」

2010年9月20日 10:01 AM カテゴリ: ・コラム 「芳賀沼製作 社員日誌」

2010年5月  山菜とアスパラの季節

■玄関前アプローチ工事と神棚設置の打ち合わせ 

 今月は、玄関先のアプローチの工事依頼と、湯田さんから木馬を受け取るために芳賀沼製作をまず訪ねることとなった。21日(金曜日)の早朝5時過ぎに横浜を出発。針生には10時過ぎに到着した。 

 天気は快晴。奥会津は新緑まっさかりで木々の青葉が実に美しかった。まず、田島駅近くの酒屋「國権」で酒を購入する。木馬を作ってくれた湯田さんへの御礼だ。伸さんは施主さんの地鎮祭に出かけていて留守だった。 

 (新緑の中の針生・芳賀沼製作) 

 (酒屋・国権) 
 そこで、会社の星さんとアプローチの施工に打ち合わせをした。また、和室に設置する神棚についても相談してみた。さてこの神棚だが、設置する際、ある決まりごとがあるいことをつい最近知った。
 平屋の場合は三社のセットをそのまま取り付ければいいのだが、神棚を祀られている上の階に部屋がある場合は「雲」と呼ばれる板を上につけて、神棚をお祀ることになっているそうだ。 

(神棚の棚板と、上部にある雲板)
 その雲板は幕板とも呼ばれ波状に形取られた板らしい。芳賀沼製作の社内にある神棚も同じように上に「雲」板ががあった。
 その雲は、三社を棚板とともに湯田さんに作ってもらうことになった。
 星さんと打ち合わせでなんとなく世間話をしていたが、最近TV・CMを盛んにしているTホームという会社が話題となった。盛大に全国展開をし、「何百棟建てた」と建設棟数を誇っている会社だ。私たち夫婦も一度横浜の住宅展示場で。新しいTホームの展示住宅に入ったが、あまりの化学物質の臭いが強くて嫌になったのを記憶している。
 星さんによれば、「Tホームの家は建てて10年もすれば、シロアリだらけになってしまう」という。そんな家とは知らずに、安いからとCMに飛びついて家を建てている消費者は沢山いると思うと、ちょっと怖くなった。
 雲と棚板の製作を依頼しようと湯田さんを探したが、いなかった。仕事に出ていてお昼過ぎに戻るというので、私たちは一旦田島駅に出て「柏屋」の蕎麦を食べて戻ることにした。
 午後、芳賀沼製作に戻って湯田さんに会い、神棚と取り付けについてもう一度綿密な打ち合わせをした。私が取り付けつけし安いように材料を加工してくれるという。最終的に天井の板から支柱で下げる形で取り付けることにした。打ち合わせ後、木馬をいただく。

 (湯田作・木馬) 

その御礼にお酒とウチでいつも御取り寄せしている「鳴門わかめ」をあげた。
 湯田さんとの打ち合わせを終えて、福島に向った。夕方美郷に到着した後、夕食前に少々草刈をした。 

■ウドの株分け・植え付けと、雑草取り

 (薪割り)  (次の冬まで乾燥) 
 翌21日(土曜日)も快晴。初夏の爽やかな空気の中、午前中、草刈と薪割りをした。汗をかいた後、国分さん宅へ。途中、渋川近くの蕎麦屋「やまいち」に立ち寄って、昼食をすませた。
 今日は天気がいいから作業が出来る。国分さんの指示で、敷地の左側斜面に生えている「ウド」を株分けしながら畑に植え替える作業を始めた。ウドの「株分け」は初めてだ。スコップで根本からウドを掘り起こし、その根本を2~3つに分けてすぐ脇の畑に植えていく。私がウドを掘り起こして、妻と国分さんが畑へ植えていった。ウドの根は太く硬い。それが絡みながら這っていて、分けにくいらしく、株分けに国分さんは四苦八苦していた。

 (アイヌ犬さくらと畑へ……)
 (ウドを株分けして植える)

するとウドを植えていた妻が、耕されが畑の土から「虫たちが蠢く音がする」と言い出した。それはほとんど分らないぐらい小さい音で、最初は何の音かかわからなかったらしい。しかし、畑の柔らかな土中から聞こえてくることに気付いた妻が、土をよく見てみると大量の小さな虫たちが畑の土の中を盛んに動き回っていて、その動きが音源だということが分った。
 そんなことがあるのかなと私も不思議だったが、肥沃な土は有機物が多く、虫たちの活動も活発なことは確かだった。またそういう土は香りもいいし、触れていても気持ちがいい。
 畑のひと棟分、ウドを植えたあとは、アヤメの周辺の雑草を取った。初夏の日差しの中、雑草もアヤメを負かすほどに生えていた。
 このままでは、アヤメが雑草に覆われてしまう。
 犬のさくらと戯れながら、3人でせっせと雑草を取った。
 アスパラの畑も青々と成長していたが、今年は2年目で野菜として収穫できるまでにはなっていないようだ。本格的に収穫できるのは来年以降になるだろう。
 福島はアスパラが特産だが、アスパラは難しく農薬をたくさん使っている農家がほとんどで、国分さんのように有機は珍しいらしい。さて、来年はうまくアスパラが収穫できるといいが。
 私たちが働いお礼にと、国分さんが「まだ小さいけど」と畑のたまねぎを採ってくれた。
 また先月に続いて竹林の筍も「取っていいよ」と言ってくれた。竹林では、次々に筍が生えてきている。その筍を山ほどいただいて、さくらと少し遊んでで帰った。
 その晩は、筍と「道の駅」で買った山菜の天ぷらにして食べた。大量に貰った筍は、翌日横浜に戻って社宅の下の人にお裾分けした。
 横浜に戻って田口さんに電話をしてみた。国分さんの畑を手伝っている話をすると、夢未来塾へ会員にならないかと誘われた。だが、まだ月に一回いく程度だし、まずは国分さんの畑を充実させる方が先だと思って、その話は保留にした。
 次回、6月に行く時は入梅している頃だろう。また一段と緑が濃くなっているに違いない……。 

次回「6月 梅雨」

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