半年の折り返し
2012年も半分が過ぎました。
6月30日は夏越の祓(なごしのはらえ)です。。
1年を折り返すこの時期に、犯した罪や穢れを除き去るための祓えの行事で夏越神事、六月祓、輪くぐり祭とも呼ばれます。
拾遺和歌集には「題しらず」「よみ人知らず」として、「水無月のなごしの祓する人はちとせの命のぶというふなり」という歌が載せてあるそうです。
夏越の祓では多くの神社で「茅の輪潜り(ちのわくぐり)」が行われます。
これは、体調を崩しやすい暑い夏を前に、悪疫を除去し、無病息災を願って茅の輪(ちのわ)をくぐる神事で、茅草で作られた輪の中を左まわり、右まわり、左まわりと八の字に三回通って穢れを祓うものだとか。
また、人形代(ひとかたしろ)と呼ばれる紙でできた人形に、日常の生活でついた心身の罪や汚れ(けがれ)を託して祓い清め、無病息災をお祈りします。最近では、車形代(くるまかたしろ)などもあるようです。
水無月のこの時期、全国各地で夏越祭・茅の輪くぐりの神事が行われます。水無月の祓・名越の祓・夏越の祓、関西では輪抜けさんとも呼ばれる輪ぬけ祭りの神事は、茅輪の材質、形、大きさ、回り方、唱える言葉などは地方によって随分違うようです。「蘇民将来(そみんしょうらい)」神話では茅の輪を腰につけて災厄から免れたとされ、茅の旺盛な生命力が神秘的な除災の力を有すると考えられてきたのだそうです。
一年の折り返し、知らず知らずのうちに溜まってしまったものを綺麗にして、残りの半年を乗り切りたいものですね
文責 千葉
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