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材種の英単語クイズ出題 勉強してみました

2012年6月15日 4:47 PM カテゴリ: ・コラム 「芳賀沼製作 社員日誌」

当社では10時と15時にいっぷく(休憩時間)があるのですが、15時に設計の星さんに材木の英単語クイズを出題されました。

みなさん、材種を英語で言えますか?(私は恥ずかしながら、半分くらいしか正解しませんでした)

よく芳賀沼の建物で仕様する材種の特徴を簡単に教えてもらったのでここでご紹介したいと思います。

読みやすくするため英語をカタカナ表記しました。あしからずご了承ください。

■ 杉(スギ)‥Ceder(シーダー)

用途:構造材・造作材・建具・家具・樽・桶・工芸品など

日本の杉だと屋久島杉、秋田杉、吉野杉などが有名ですね。

外国産材だと、Westan red Cedar(ウエスタンレッドシーダー)があげられます。

外国産材は太さがありますので丸太ログ材で使用されることが多いみたいです。

製材したての国産材の杉

■ 松(マツ)‥Pinus(パイン)

用途:構造材・造作材・床材・鴨居・敷居・造作材など

縁起が良い木は松竹梅はというように、松はそのひとつです。

日本の松といったら赤松やクロマツを指しますが、外材だと米松(ダグラスファー)、欧州赤松(レッドパイン)のことを指すそうです。

パイナップルは松ぼっくりに似ているからパイン+アップル=パインアップルって名付けられたとか。

「だから、松はパインか」なんて単純に覚えようとする私です。

埼玉県寄居町Y様の框は赤松

■ 檜葉(ヒバ)‥Yellow Cerder(イエローシーダー)

用途:構造材・造作材・建具・家具・水まわりなど広範

別名「アスナロ」とも呼ばれます。触り心地は柔らかい木ですが、耐朽性が大きく、水湿性にも優れているそうです。

外国産では米ヒバのイエローシーダーがおもちゃなどに使われているのをよく見かけます。

ヒバは、柔らかい木で加工がしやすいです。水に強いので、お風呂の敷居などに仕様されることが多いです。

ログ材でもイエローシーダーを使います。

茨城県ひたちなか市K様の土台はヒバ材

■栗(クリ)‥chestnut(チェスナット)

用途:土台・構造材・装飾材・家具・水まわりなど

栗は個人的に好きな木の種類のひとつですね。

昔から、耐久性がよいので栗材が土台によく使われていたそうです。

これまた木のおもちゃですが、赤ちゃん用の木琴などで栗の木が使われていて、堅い木だから?か高い音がよく響いていたのを覚えています。

今年施工した、ひたちなか市のN様邸の床の間の和家具の上板に栗材を使用しており、肌触りがよく、淡い茶色で木目が引き立ち気品がある仕上がりでした。

(会社にある南会津産おもちゃから)

■檜or桧(ヒノキ)‥Cyparis(サイパス)

用途:高級建築材、造作材、和風建具、家具などの建築全般

星さんは、20年前にカナダへいきまして、本場ログハウスの視察をしたそうですが、現地人がアルバータ州訛りだったかもしれませんが、確かにヒノキのことを「サイパス」と発音していたとのことでした。

先日のブログ記事へも紹介したとおり、ヒノキ材は仕上がると、平滑で光沢がありヒノキ独特の香りがします。

気分を落ち着かせるアロマ効果あるそうです。

ヒノキの名の由来では「すぐ火がつく」から「火の木」となったとの説もあるみたいです。面白いですね!

(柱構造材へ加工中のヒノキ)

■楢(ナラ)‥oak(オーク)

用途:家具用材、洋酒の樽材、床板、枕木、器具材

日本ではミズナラが有名ですかね‥ドングリがなる木です。

ストーブの薪としては水分が多いので、なかなか燃えにくい性質がありますが、火がついてからは長時間燃え続ける材で重宝するそうです。

木肌は粗めで堅い木材、加工は乾燥中狂いが生じやすい欠点がありますが、木目がはっきりして美しい模様があります。

柾目面には美しい縞模様、それが虎の皮の縞に似ているため虎斑(トラフ)と呼ばれています。

落葉広葉樹で、一般的にオーク材と呼ばれるものはカナダ・北米が産地の「レッドオーク・ホワイトオーク」のことで日本で言われるナラ材とは少し違うそうです。

(会社にある南会津産おもちゃから)

■欅(ケヤキ)‥Zelkova(ゼ ルカヴァ)

用途:造作材、家具、框、床の間、大黒柱

弊社でも和風の家に合わせて、ケヤキのテーブルを造作します。本社の応接間のテーブルもケヤキの1枚板です。

贅沢に無垢材テーブルとして使う場合、胡桃油やえごま油の植物性塗料でオイルフィニッシュしています。

使えば使うほど、表面に色艶が出てきますので愛着も持てますね!

他にも桜やブナなど、本当に様々な材種があります。いっぷくの短い時間でしたが、それぞれの木の性質・知識を知ること、長年の経験の重要性を感じました。

「適材適所を見極める職人さんって、エキスパートですね!すごい!」

「そんなの木材を扱っているんだから知ってて当たり前だ」と一喝され、職人さんみんなの前で笑われた私でした。

文責 佐々木かおり

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