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植木夫妻の家づくり日記 後編 「8月 墓参り、湯田さんと飲み会」

2010年9月30日 10:34 AM カテゴリ: ・コラム 「芳賀沼製作 社員日誌」

2010年8月 墓参り、湯田さんと飲み会

■新潟で墓参り
お盆なので恒例の墓参りで妻の母方の実家のある新潟へ行く。8月8日早朝に横浜を発ち、9時半ごろには新潟市外に着いた。新潟は7日・8日と新潟祭りで、山車や御輿が街中に出ていた。妻の話によれば、新潟祭は港の神・住吉様の祭りと地域振興を兼ねた祭なのだそうだ。それにしても暑い。今年は酷暑ともいえる暑さで、まいりそうだ。墓参りの後に、実家の中にちょっと入って点検したがすぐに出てきた。新潟の土産を買い、近所の「加島屋」で昼食を取る。
新鮮な海産物で有名で、私は鮭とイクラの丼、妻はカニ・イクラ丼を取る。ここの丼はご飯も美味しい。妻は「これを食べたら、カッパ寿司の世界には戻れないね~」とご満悦。昼食後は一路、会津に向った。

会津若松から会津田島の針生へ。比較的早い時間に芳賀沼製作に到着した。日曜なので会社は休みで事務の人は居ない。そこでまずは社長宅に伺うことにした。新潟のお土産を持って訪ねると、留守をしていた社長のお母様が出ていらした。
相変わらずお元気で、しばらくお話をし、逆にお土産をいただいてしまった。事務所に戻ってみたところ、湯田さんはまだ仕事だった。製作所内を見学していると、湯田さんが戻ってきた。神棚の棚の設置についてもう一度相談してみる。

棚を吊るためにはまず天井に横棒を入れなければならない。「そのためには左右の梁にノミで凹を掘り、その凹に横木をはめ込んで、そこに棚を吊るす」のが、一番良い方法だという。そして棚を打ち付ける場合、場所によっては隠し釘を打ち、釘の頭が見える部分には木質のタボで埋めて隠すと綺麗に仕上がるとのこと。


いろいろ指示をいただいた湯田師匠に、今夜の飲み会の話をした。「もちろんOK」だったが、星さんからは「仕事が忙しくて無理」という連絡が入ったらしい。ちょっと残念。
湯田さんと、そうこう話をしていると、珍しく伸さんが会社にやってきた。今夜ログハウスに泊まるので挨拶をし、神棚作りを頑張る話をした。
その晩は、前回もいった居酒屋・「はだかや」で飲むことになった。しかし行ってみると、この「はだかや」、古民家風の建物を閉鎖すて、となりにかなりお洒落なビルを立て、結婚式もできる総合宴会場に転身してたのに、驚いた。
そのお洒落な店で、まずはビールで乾杯。その後は会津の酒で湯田さんと酌み交わした。酔いが回ったところで、湯田さんに岩代で「アスパラ栽培をしている国分さん」の話をしてみた。奥会津ではアスパラ栽培は盛んで、田島でもJA(農協)がその販売を一手に引き受けているとのこと。評判はよく、中国など海外からの需要もあるらしい。それを聞いて「これからアスパラは福島の山間地での有力な農作物になっていくのではないだろうか」と、私たちは思った。
泊まったログハウスでは前日、芳賀沼製作で家を建てた「施主さん一家」が泊まったらしい。お世話になったとのメモが置かれていた。家族全員で新しい家に満足している様子が伺えた。

■ひさしぶりの「ふるさと宿」
翌日は忙しかった。まず岩代の国分さんのところへ寄りアスパラを貰い、「ふるさと宿」へ向った。高橋冨二子さんに有機のアスパラを見てもらい、どういう料理法で美味しく食べれるが聞いてみるためだ。その前に、同じ裏磐梯の「小倉さん」に薪の注文をしに行った。相変わらず元気で、動き回ってらした。来年分の薪を切ったら、家の駐車場に運んで置いておくように約束した。
久しぶりで会う高橋夫妻は笑顔で迎えてくれた。しかも冨二子さんが、手製のブラウスを妻のために作っていてくれた。
昨年、妻が新潟の実家から持ってきた着物を端切れを冨二子さんにプレゼントしたことがあった。古布で小物作りのしている冨二子さんはとても喜んでいたが、なんとその古着の一部でつくったのだという。淡い色の古布で作ったノースリーブのブラウスは「とても軽くて肌触りがいい」と妻もビックリ。ありがたくいただいて、帰った。

■神棚の棚作りと酷暑の雑草取り
翌・10日の午前中は美郷の家の庭の草刈と、神棚の棚作りにかかった。

午後は国分さん宅へ。今日は、先月建てた「あづまや」の周囲の風除けを作ることになった。古民家解体で出た古材をつかって囲う。最初は丸太を横に積み上げる方法を考えたが、固定するのが大変そうなので、「丸太を縦にして立てかけてみたらどうか」と提案をした。少し隙間は空くが、完璧に囲うより多少は風を通したほうがいいのでこのやり方にした。ある程度の日よけにもなる。


丸太を立てかけていたら、田口さんが訪ねてきた。この「あづまや」を、いろいろイベントに使うらしい。少し話しをしたら帰っていった。今年の夏はここ岩代もかなりの猛暑のようだが、それでも夕方になると気温は少しさがり、あづまやに休んでいると涼しい風が吹いてくる。帰り際、旬の桃をいただいて帰った。
妻の休みが11日までなので翌日帰ることになっていたが、その次の日も私は休暇をとっていたので、お昼を済ませてからいつもよりゆっくり帰ることにして、その日の午前中は国分さんの畑で「草取り」をした。その日も猛暑で、じっとしているだけで汗が吹き出てくる。
国分さんと雑草を取りながら、田口氏が、この国分さんの畑を「ダーチャ村」と称して活動拠点にいていくブログに書いているという話をした。しかし、国分さんはあまり詳しくは把握してないらしい。ただ「余っている土地を自由に使ってもいい」とだけ言っているとのこと。
これを聞いて、私と妻は思わず首をかしげた。はたして国分さんの畑はどうなるのだろうか。まあ。雑草だらけでいるよりかはいいかもしれないが……。もっと私たちも福島に来れたら、この畑をお借りして何かを作ろうと考えるのだろうが、今はまだちょっと無理んなので静観するしかない。しばらくはできる範囲内で国分さんのお手伝いをしながら、畑作業を教えていただくことになるだろう。
お昼に草取りを終えると、国分さんの奥さんが昼食に冷やしうどんを作ってくれた。恐縮しながら、美味しくいただいた。
次回の福島行きは、9月11日だ。少しは暑さは収まっているだろうか? 横浜はまだまだ残暑は続くようだ。

次回は「神棚の棚完成」

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